ペーパードリップやネルドリップ、コーヒーメーカー等、コーヒーは色々な方法でいれる事ができます。
抽出器具によってそれぞれ味が異なるので、毎日違う抽出器具でコーヒーをいれてみるのも面白いですね。
このページでは少し変わったおすすめ抽出器具を紹介したいと思います。
イブリック
イブリックは粉末のコーヒーを弱火で煮るトルコ式コーヒー(ターキッシュコーヒー)に用いられる専用器具。
銅または真鍮製で長い柄がついているのが特徴でトルコでは「ジャズベ」とも呼ばれています。
基本抽出方法
手順1 イブリックにコーヒーの粉と水をいれる
深煎りのコーヒー豆をできるだけ細かく挽き(極細挽き)、水やお好みで砂糖を一緒に加えます。
手順2 イブリックを火にかけ煮出す
ガスの弱火か小型電気コンロにかけます。
泡が出てきたらふきこぼれないように火から離したり近づけたりを繰り返します。泡が白くなりかけたら煮出し完了。
手順3 カップに注いで完成
泡が白くなる前にイブリックを火から降ろしてカップに粉ごと注ぎます。コーヒーの粉が沈むのを待ってから上澄みを飲みます。
パーコレーター
パーコレーターは専用のポットを使って粗挽きのコーヒーを煮出す抽出方法でお湯が中にあるパイプを伝って循環する事により次第に濃いコーヒーになっていく仕組みです。
煮出しながら抽出していくので繊細な風味は出ませんが野性味溢れる強い味わいが独特です。
基本抽出方法
手順1 コーヒーをセットする
バスケット(コーヒーをセットする部分)を取り出し、人数分のコーヒー粉(浅~中煎り:粗挽き)をいれます。
手順2 お湯を沸かしバスケットをセット
ポットに杯数分のお湯をいれ火にかけます。
お湯が沸騰したら一度火を消してコーヒー粉をいれたバスケットをセットし蓋を閉めます。
手順3 コーヒー抽出
弱火にして加熱すると蒸気圧によってお湯がパイプを上昇し、コーヒー粉にしみ込んでパスケットの穴から液が落ちます。その液が再びパイプを通って循環し抽出されます。
3~4分程待ち、蓋の”透明ツマミ”からコーヒー液の色を確認しコーヒーの色になっていれば完成。
フレンチプレス
筒状のポットに粗めのコーヒーと熱湯を入れ、上からフィルターで押して抽出する器具で1929年にアッティリオ・カリマーニが特許を取得。
プレスポット、カフェプレス、コーヒプレス、コーヒープランジャー、メリオールなど、さまざまな呼び方があります。
日本では紅茶をいれる時によく使われていますが、元々は濃いコーヒーをいれるために考案されたものでプレス式エスプレッソとも呼ばれています。
基本抽出方法
手順1 お湯とコーヒー粉をいれる
あらかじめポットを温めておき、人数分のお湯とコーヒー粉(中~深煎り:中~粗挽き)をいれます。
手順2 お湯とコーヒー粉をなじませる
ヘラ等を使ってお湯とコーヒー粉をしっかりなじませ、フィルターとシャフトのついた蓋をします。
手順3 コーヒー抽出
蓋をした後、2~4分間置いてコーヒーを抽出します。その後シャフトを静かに底に押し下げます。
シャフトを押し下げる事で粉が沈むので上のコーヒー液を静かにカップに注ぎ完成。
水出しコーヒー
水でいれるコーヒーの抽出方法の事で、水出しコーヒーやオランダ人が考案したと伝えられていることからダッチ(オランダ人)・コーヒーとも呼ばれます。
セットしておけば勝手にコーヒーが抽出できるので時間はかかりますが、手間はかからず美味しいコーヒーをいれられる方法です。
基本抽出方法
手順1 コーヒー粉と水をセットする
深煎りのコーヒー粉(極細~細挽き)と水をセットすれば完成します。
一手間加えるなら、セットしたコーヒー粉に少量のお湯(四人分抽出時50g程度)を加えてコーヒー粉とお湯をなじませるとより美味しいコーヒーがいれられます。
さいごに
イブリック、パーコレーター、フレンチプレス、水出しコーヒーの4種類の抽出器具を紹介しました。
どの抽出器具も上手に抽出できれば個性的で美味しいコーヒーをいれる事ができます。
特にイブリックはコーヒー発祥時にまで遡る歴史的な抽出器具なので一度は試してもらいたいものです。
いつもはペーパードリップやネルドリップでコーヒーを抽出している人もたまには気分を変えて違う器具を使ってみてはどうでしょうか。
イブリック
パーコレーター
フレンチプレス
水出しコーヒー