コーヒー豆と抽出器具、そしてお湯さえあれば家庭でも美味しいコーヒーを飲むことができます。
数多くの抽出器具の中で、コーヒー初心者におすすめするのは「ペーパー・ドリップ」です。
これはおそらく100人中95人以上がそう思うはずです。
ペーパー・ドリップはそれくらいメジャーな抽出器具であり、安定した味のコーヒーをいれるには最適です。
このページではペーパー・ドリップについて書きたいと思います。
ペーパー・ドリップとは
ペーパー・ドリップはネル・ドリップ※1を元に作られた抽出器具であり、誰でも簡単に一定水準の味を再現することができます。
使用方法も簡単&衛生的で、専用ドリッパーに紙のフィルターをセットしてコーヒー粉を入れた後にお湯を注いで抽出・ろ過するだけです。
価格的にも、とてもリーズナブルで入手しやすいので、コーヒー初心者・入門者には最適です。
ただ、「ペーパー・ドリップ=初心者だけ」というわけではなく、上級者やプロも愛用する奥深い抽出器具でもあります。
※1フランネルと呼ばれる片面または両面が起毛した生地で作った”布製”フィルターを使用した抽出方法
ペーパー・ドリップのいれ方
先生!ペーパー・ドリップのいれ方を教えてください。
やり方は簡単だけど、いくつかポイントがあるからその都度書いていくね。
ペーパー・ドリップに必要なのは「ドリッパー」「ペーパーフィルター」「サーバー」「コーヒー粉」だね。
ふむふむ…
1.ペーパードリップをセット
まずはペーパーフィルターを用意します。
ペーパーフィルターの底のシール部分を手前側に折ります。
次にフィルターを裏返し側面のシールを折ります。
最後にドリッパーにフィットするようにフィルターを指で押し付けてセットします。
2.コーヒーの粉をいれる
今回使った豆は「ブラジル樹齢100年レッドブルボン」のシティ・ロースト(深煎り)です。
重さを計って人数分のコーヒーの粉をフィルターにいれます。
粉をいれた後は適度に揺すって表面が平らになるようにしましょう。
コーヒー粉の量についてはこのページがおすすめ
ここで気をつけて欲しいことがひとつ。
1人分のコーヒーを1人分用のドリッパーと2~4人用のドリッパーでいれたのでは全然味が違うんだ。一度試してみるといいよ。
フィルターのサイズも1~2人用と2~4人用ではこれだけ大きさに差があります。
3.粉全体にお湯を少量含ませる
まずはお湯を少量注ぎます。
コーヒーの水についてはこのページがおすすめ
粉全体がある程度お湯で蒸れて膨らむまで待ちます。だいたい20~30秒くらい。
4.お湯を注いでコーヒーを抽出していく
残りのお湯を静かに注いでいきます。
お湯は円(のの字)を描くように注ぎましょう。
ここでまたひとつ注意点だよ。お湯を注ぐ時、ドリッパーのふちにはあまりかけないこと。
どうしてですか?
理由は、フィルターと接しているふち付近にお湯をかけてもコーヒーの粉にあまり触れずにサーバーに落ちるからだよ。
5.抽出完了
人数分のお湯を注いでコーヒー液がサーバーに落ちたら抽出完了です。
酸味や苦味、雑味などの成分が出過ぎるため、抽出に時間をかけすぎないように注意しましょう。
コーヒー液を最後まで落としきる人と落としきらない人がいるけれど、私は落としきらない方だね。落としきると少し雑味が混ざる気がするから。
カップに注いで出来上がりです。
【ペーパードリップの淹れ方動画】
まとめ
このページではコーヒー初心者・入門者に一番おすすめの抽出方法「ペーパー・ドリップ」について書きました。
ペーパー・ドリップにはいろいろと細かい注意点もありますが、アバウトでも意外と美味しく出来上がります。
大事なのは難しく考えずに何度も数をこなすこと。
何度もこなしていると余裕も出てきて注意点にも気が配れるようになります。
それに伴ってコーヒーの味もだんだんと美味しくなっていきますので、まずはペーパー・ドリップ=簡単というイメージを持つことが大事です。
ペーパー・ドリップ以外にもたくさん抽出方法はありますが、より深くまで(マニアックに)コーヒーを知りたい人以外ならペーパー・ドリップだけで十分だと思います。
道具も安いものばかりならコーヒーケトルも合わせて2000円もあれば揃うので是非チャレンジしてみてくださいね。