コーヒー豆の賞味期限や保存方法

コーヒー豆の賞味期限と保存方法(粉と豆)

コーヒーの風味や味は加工(生豆→ロースト※1→グラインド※2)がすすむ毎に、そして時間が経つ毎に落ちてしまいます。

このページではコーヒー豆の賞味期限や基本的な保存方法について書いていきたいと思います。


※1コーヒーの生豆を火力によって煎ること(焙煎)
※2焙煎したコーヒー豆をミルで粉砕すること

コーヒー豆の賞味期限

コーヒー豆の賞味期限は一律に何日、何か月、何年と決まっているわけではありません。

製造業者がそれぞれ「この期間であれば美味しく飲める」というラインを決めて表示しているのです。

一応の目安ですが…

未開封
缶入り18か月18ヵ月
アルミ蒸着袋12か月18か月
透明フィルム袋9か月12か月
瓶入り12か月12か月
開封後
缶入り・袋入り7~10日1か月

個人的には賞味期限を短く設定しているお店ほど、コーヒーに対しての愛情や熱意を持っている印象です。

特にドリップバッグコーヒーの賞味期限は短ければ短いほどこだわりを感じますね。

コーヒー豆の保存方法

コーヒー豆の劣化には①温度、②湿度、③酸素、④直射日光の4つの要素が大きく関わっています。

コーヒー豆を保存する時はこの①~④の要素に注意する必要があります。

具体的にはできるだけ空気に触れないようにしっかり密閉し、冷暗所や冷蔵庫で保存しましょう。

それと、コーヒー豆は他の食品の臭いを吸着しやすい性質がありますので、臭いが強いものと一緒に保存しないようにしてください。

賞味期限や保管についてのQ&A

コーヒー豆の賞味期限や保管についてのよくある疑問と回答を書いていきたいと思います。

賞味期限がきれたコーヒー

たまごちゃん
たまごちゃん

買っておいたコーヒーの賞味期限がきれてた!もう飲めないですかね…

キリン先生
キリン先生
味や風味は落ちているけれど飲めないことはないよ。開封後で長時間経ったものは…うーん…

コーヒー豆は賞味期限を過ぎたからといって直ちに飲めなくなるものではありません。

ただし、やはり焙煎やグラインドからすぐのものと比べると明らかに味や風味は落ちています。

密封して冷暗所や冷蔵庫で保存していてもできるだけ早く飲むことをおすすめします。

開封後で保存状況が悪いものは、コーヒーに含まれている油脂が酸化している可能性が大ですので味や風味を考えるとあまりおすすめできません。

コーヒー豆はそのまま飲む以外でもいろいろな活用方法がありますので、そちらに活かしましょう。

コーヒーの袋がパンパン

たまごちゃん
たまごちゃん
コーヒーの袋がパンパンに膨らんでる!もしかして腐ってたりして…
キリン先生
キリン先生

大丈夫。問題ないよ。焙煎したてのコーヒー豆からはたくさんガスが出るんだ。味や風味に影響はないから安心してね。

特に配達までに時間がかかるネットショップなどでコーヒー豆を買うと袋がパンパンに膨らんでいる事が多々あります。

これはコーヒー豆から出た炭酸ガスです。

袋が膨れていても味や風味には特に影響はないので安心して飲んでくださいね。

焙煎が浅いもの(浅煎り)よりも深いもの(深煎り)の方がよくガスが出る傾向があります。

コーヒー豆の表面が油でテカテカ

たまごちゃん
たまごちゃん
コーヒー豆の表面がギトギト!触ってみたら油っぽいんですけど大丈夫ですかね…
キリン先生
キリン先生

焙煎したコーヒー豆はみんなそうなるから大丈夫だよ。特に深煎りの豆は油が表面に浮き出やすいんだ。

コーヒー豆の表面に油が浮き出る現象は、焙煎したコーヒー豆に共通して起こるものです。

焙煎時に膨らんだコーヒー豆の表面には亀裂ができ、膨らんだ分だけ内部に空間ができます。

この亀裂や空間を通って豆の元々の油が表面に浮き出てくるのです。

煎りが深いものほど亀裂や内部の空間が大きいので、浅煎りのものよりも深煎りのものの方が表面に油が浮き出やすくなります。

コーヒー豆の油脂含有量
生豆焙煎豆
アラビカ種12~18%14.5~20%
ロブスタ種9~13%11~16%

コーヒー豆の表面が油でテカテカでも味には特に影響がありませんので安心して飲んでください。

ただし、浅煎りの豆なのに油が異常に浮いていたり、香りがおかしいものは酸化がすすんだ古い豆の可能性もあります。

一般的に温度の低い場所で保存すると油が表面に出にくいといわれています。

まとめ

このページではコーヒーについての基礎知識である賞味期限や保存方法について説明しました。

いかに高級なコーヒー豆を使っても、いかに上手に焙煎しても、保存方法が不適切であったり、賞味期限を過ぎてしまったら、味や風味が格段に落ちてしまうことが分かってもらえたかと思います。

保存容器を選ぶ際には、酸素や直射日光を避けるために、密閉性や遮光性が高いものを選びましょう。

そして、温度や湿度が低い冷暗所や冷蔵庫などでの保管をおすすめします。

お店のこだわりのコーヒー豆の味をできるだけ損なわずにいただきたいものですね。